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くれよんどーるの手染

1 まずは生地の下ごしらえから!

湯どおし

綿糸が生地に織られる段階でさまざまな薬剤が使われ、

強く張られた状態で 出来上がって来るのが現状です。

これをできるだけ自然の綿の状態に戻してやるため、

摂氏70度 の湯で濯ぎ洗いをします。


2 生地を調える

生成(きなり)

洗った生地はそのまま”生成”(きなり)として縫製に入る場合、

さらにもう一度 濯ぎ洗いをして自然に乾燥させます。


    

3 生地を自然に乾燥させる。

乾いた生地は軽くアイロンがけします。

無理に伸ばして生地目を合わせたりはしません。

服を着て一度洗濯すればその違いはきっと分かります!


4 直接染め

染色の方法はもっともシンプルなやり方といえます。

ただ染料は木綿専用 の化学染料です。

今のところ低公害で木綿を染める最善の染料です。

もちろん草木染めなど自然染料にもある程度量産できる種類もありますが、

色数は限られてしまいます。

私どもは染料に青、赤、黄の3種しか用いません。

これをその日の染め色予定に合わせ

スプーンで調合してさまざまな色に染め上げます。

くれよんどーるの生地はどの色もこの3色からできていることになります。

90度前後に沸かした湯に下洗いして軽く絞った生地を入れ、

20分ほど浸けてかき回します。

その後充分にすすぎ洗いを行い乾燥させます。

1回にパンツに換算して5本分程度の生地が 染まります。


 

    

 


  

5 染め場

90度の高温で染めるため、現場は相当の熱気が立ち込めます。

作業は、無駄な染め斑や染まりすぎを避けるため、

休みなくスピーディに行わなければなりません。

真夏の染め場での熱い孤独な戦い。

熱気が伝わってきますか?

 



この日は、ベージュ、灰色、黒の順で秋冬物の別珍、コーデュロイの染が行われました。

この日、微妙な色合いが難しい灰色は、なかなかいい色に染め上がったとのことです。



6 染めない綿素材

私どもが扱っている生地で敢えて染めずに使う素材もあります。

ちょっとご紹介します。

カラードコットンと先染め藍

絣などで知られた藍染めです。

専門の染め職さんが本藍染めで糸から染めたものを織った生地(先染めといいます)を

仕入れて湯通しし,ブラウスなどに仕立てています。

また天然の綿にある、淡いベージュや薄緑などの色を

そのまま糸に紡ぎ、生地としたカラードコットンも

少量ですが仕入れて湯通しを行いシャツなどにしています。


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Last revised,29 May. 2020
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